記憶の断片 原因の仇

覚醒して最初に見たのはまたもや怪訝そうな桜花の顔だった。

「大丈夫?総太、かなりうなされてたけど?」

「大丈夫だ。そんなことより桜花、今晩の「敵」は誰だ?」そういうと桜花は驚愕の表情を浮かべた。

「どうしたの?今日は珍しいね。まだ今晩の「敵」は分からないよ」

「じゃあさ、桜花。陰山総太って知ってるか?」それを聞いた瞬間驚愕の表情をもっと驚愕にしている。

「どうして・・・総太が「殺人鬼」を知ってるの?」

「さ、「殺人鬼」?どういうことだ?」全く訳がわからない。

「陰山総太って言うのは・・・いまだ誰も殺したことが無い・・・否、殺せない「不死者」を殺した人物よ?」・・・・・・どうやら「アイツ」は相当すごいらしいな。
「・・・・・・そりゃすごいな・・・でも、僕の記憶を・・・あのときに一体何があったのか僕は知る意味があると思うんだ」

「あのとき・・・って確か総太があっちに行った原因?」僕はこくり、と頷く。

「僕はあのときのことに関して刑事さんに言われたからそう思ってるだけなんだよ。だから僕は本当のことは分からないんだ」そう言って僕は目を伏せる。

「そうなんだ・・・」

「ところでさ、一体「不死者」って何者なんだ?」

「「不死者」は今までどんな殺され方をしても死ななかった人物。でも陰山総太はいとも簡単に殺したわ。確か・・・9年前にこの街で殺されてるわ」思わず僕は桜花の顔を見てしまった。

「き、9年前・・・だって?冗談だろ?」まさかこんなところでつながるとは思わなかった。僕が殺したと思ってる人物が「不死者」だったなんて・・・
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