記憶の断片 夢の末に・・・

「殺人鬼」は音も立てずに僕の懐に飛び込み、

「「一穿」」と一言言って刺そうとする。僕はそれを間一髪で回避し、振り回して相手を威嚇する。

「おいおい、おめぇの力はそんなもんじゃあねぇだろう?もっと俺を楽しませろよ!」そう言ってまた刺そうとする。僕は間一髪でよけるのが精一杯だ。

「まさか自分では俺がやってるようなことが出来ないとでも思ってるんじゃぁねぇだろうな?」下卑た嗤いをあげながらそんなことを言う。でも、僕にはそんな突き刺すような芸当が出来るわけもなかった。「殺人鬼」は相変わらず攻撃の速度を下げずに迫ってくる。そのとき、何故か紗邪榎が言ったような気がした。

「オ前ノ敵ハ他ニ居ルダロウ?」そう言われた瞬間背中が電流が走ったような衝撃があった。 「もう終わりか?!」そう言って「殺人鬼」が突き刺そうとする。僕はそれを回避し、相手の脇腹を切りつける。相手はうめき声を上げながらもその行動を変えていない。

「お前の動きはそれだけか?」そう言って僕は「殺人鬼」の左手を斬りおとした。

「ぐぁあっ!・・・・・・ちぃっ!やるじゃねぇか。そうじゃねぇと面白くねぇ!!」そう言って「殺人鬼」は僕の脇腹を貫く。かなりの激痛が走ったが気にしない。

「お前の負けだよ。「殺人鬼」・・・・・・「一穿」」「殺人鬼」が最も使う行為を僕は「殺人鬼」に行った。真千子が喰らったように、頭を貫いた。すると、「殺人鬼」の頭は貫き、辺りは血の海となった。

「・・・・・・へへへ、結局こうなったか。まぁいいや、お前が強いって事が分かったんだからよぉ相棒?」多分コイツは僕にあのときの情景をフラッシュバックさせたかったんだろう。

「何で僕にあのときのことを思い出させようとした?」相変わらず血は止まっていない。だが、「殺人鬼」は喋った。夢の中だから喋れるのだろう。

「何と無くだよ。お前がこれから本当に戦う意思があるのかどうかを試したってわけだ」

「・・・・・・まさか・・・あのときのことを覚えているのか?」何でこんな風に訊いたのかは分からない。でも、何と無くコイツなら知っているような気がした。

「ああ、知ってるぜ。あのときからお前の「故郷」の事まで何もかも」・・・・・・「故郷」?何の話か分からなかったが、気にしないことにする。

「教えてくれ」すると静かに「殺人鬼」は首を横に振った。

「俺はお前に教えることができねぇ。代わりに、ある男に会え。そいつなら全部教えてくれるはずだぜ」

「誰だ?その男は?」「殺人鬼」はにやりと嗤い、

「「殺戮機械」の陰山総太」そう言って「殺人鬼」は消えた。同時に僕の意識も覚醒した。
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