記憶の断片 闇夜の再会

僕と桜花は夜になってから動き始めた。いつもは桜花と並んで動いていたのに僕が先に進んでいた。多分かなり「殺人鬼」とやりたいためだろう。

『なぁ兄弟。俺はお前に一つ言いたいことがあるんだ』「一穿」が声をかけてくる。

『なんだ?』

『何でおめぇは「殺人鬼」を探してるんだ?』

『当然あのときの真実を知りたいからさ』

『・・・・・・なぁ、そろそろ本当のことを言えよ。それだけじゃないんだろ?』流石にコイツだけは騙せないらしいな。

『・・・ああ、お前が思ってることをやるだろう』

『そのときは俺が協力するぜ』

「総太、見つけたよ。アイツの気配」僕は無意識にポケットの中にあるナイフを掴んでいた。今度は桜花が先導する。と唐突に止まって気づかずあたってしまう。

「どうした?桜花」そう言って前を向いた瞬間、背筋が凍った。本当に人間なのかと思うほどの冷たい視線と体中から溢れ出ている殺気に心拍数が一気に上がった。

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記憶の断片 原因の仇

覚醒して最初に見たのはまたもや怪訝そうな桜花の顔だった。

「大丈夫?総太、かなりうなされてたけど?」

「大丈夫だ。そんなことより桜花、今晩の「敵」は誰だ?」そういうと桜花は驚愕の表情を浮かべた。

「どうしたの?今日は珍しいね。まだ今晩の「敵」は分からないよ」

「じゃあさ、桜花。陰山総太って知ってるか?」それを聞いた瞬間驚愕の表情をもっと驚愕にしている。

「どうして・・・総太が「殺人鬼」を知ってるの?」

「さ、「殺人鬼」?どういうことだ?」全く訳がわからない。

「陰山総太って言うのは・・・いまだ誰も殺したことが無い・・・否、殺せない「不死者」を殺した人物よ?」・・・・・・どうやら「アイツ」は相当すごいらしいな。

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記憶の断片 夢の末に・・・

「殺人鬼」は音も立てずに僕の懐に飛び込み、

「「一穿」」と一言言って刺そうとする。僕はそれを間一髪で回避し、振り回して相手を威嚇する。

「おいおい、おめぇの力はそんなもんじゃあねぇだろう?もっと俺を楽しませろよ!」そう言ってまた刺そうとする。僕は間一髪でよけるのが精一杯だ。

「まさか自分では俺がやってるようなことが出来ないとでも思ってるんじゃぁねぇだろうな?」下卑た嗤いをあげながらそんなことを言う。でも、僕にはそんな突き刺すような芸当が出来るわけもなかった。「殺人鬼」は相変わらず攻撃の速度を下げずに迫ってくる。そのとき、何故か紗邪榎が言ったような気がした。

「オ前ノ敵ハ他ニ居ルダロウ?」そう言われた瞬間背中が電流が走ったような衝撃があった。

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記憶の断片 夢の殺人劇

意識が戻り、辺りを見渡すと真千子が頭を貫かれて死んでいた。

「だ、誰が真千子を?」そう言いながら僕は桜花の元に駆け寄る。

「桜花?おい!大丈夫か?」以前意識が戻らない桜花。当然だろう。この前の傷と今の傷でかなり体力が落ちているはずだからな。

「畜生!しっかりしろ!」そういいながら僕は桜花を抱えて廃工場を出る。
家路に向かって歩いていると桜花が目を覚ました。

「あ・・・れ?此処何処?」やっと気が付いてホッとする僕。

「一応例の如く傷は塞いだ。多分出血はしないだろう」家に着くと、桜花を布団に潜り込ませる。

「ねぇ、総太。「雑食」は?」

「何故か死んでた。僕も意識飛んでたから分からない」

「ふぅん・・・そうなんだ。まぁいいや、おやすみ・・・総太・・・」そう言って寝息を立て始める。僕も早々に寝たほうがいいだろうと思い、布団を被って意識を落とした・・・

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