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幻想の向こう側 1

私の目の前を右腕の無い人が通り過ぎる。ちなみにここは戦争地ではない。戦争放棄を掲げている

紛れも無い日本。私には幽霊が視える。だから初対面の人の近くに幽霊がいると思わず驚いてしまう

ので変人扱いされることがよくある。小さいころは辛かったけど、今は平気だ。今は学校の帰り。通学

路である公園の前を通ったとき、ブランコに座っている不思議な感じの男の子に目が留まった。Tシャ

ツにジーパンのいかにも散歩してますといった雰囲気をまとっていた。髪の毛は黒く、目は薄い青で

思わず見惚れていた。男の子は、私の視線に気付いたのかこちらに顔を向け、困ったように笑った。

その顔を見て思わず赤面してしまって、恥ずかしくなったので頭を下げて公園を後にした。


 家に帰っても胸の動悸は治まることが無かった。その翌日、帰りに通学路である公園に目を向ける

と、男の子が昨日と同じ位置に座っていた。

「あ、あの!」私は思い切って声をかけてみることにした。すると男の子はなぜか驚いた顔をした。

「な、何?」緊張の混じった声が返ってくる。純粋でまっすぐな声だった。

「隣座ってもいい?」そう言って男の子の隣のブランコを指差す。男の子は戸惑いながらも、こくり、と頷いた。

「わ、私ね―」最初はぎこちない会話だったけど、次第に会話が弾み、こんど楽しい場所に連れて行ってくれると約束して帰った。

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あとがき・・・

え〜はじめまして近衛次郎です。初めて小説を書いてみました。正直自身がありません。「短編にするぞ!!」と意気込んだのですが長編になってしまいました。ごめんなさい。今度は正直どうなるか分かりません。短編になるのか長編になるのか・・・まぁこれからもよろしくお願いします。
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記憶の断片 最終決戦

僕たちが廃工場に到着すると既に兄さんは着いていた。

「どうだ?次男坊。俺たちの決着をつけるにはもってこいの夜だろう?」そういいながら兄さんは見上げる。釣られて僕も空を見上げる。すると、月が綺麗な円を描いていた。

「ああ、そうだな」そう言って僕は兄さんに顔を向ける。そしてポケットの中でナイフを握る。兄さんもナイフを取り出し、構える。先に動いたのは桜花だった。一気に兄さんに向かって切りかかる。だがそれをいとも簡単に避ける。

「その程度か?殺戮鬼。正直失望したぞ?」そう言って蹴り飛ばす。桜花は飛ばされて思わず咽る。それに追い討ちをかけるように桜花にナイフを切りつける。それを間一髪で避け、右の頬に切り傷をつける。

「そうでなくては面白くないぞ!」そういいながらナイフを振り下ろす。それに応戦して桜花もナイフできりつけようとする。二つのナイフが交わって火花が散る。と、同時に桜花のナイフが刃の部分がポキン、と軽快な音を立てて折れる。それを好機とばかりに桜花をナイフで突き刺した。
 僕は桜花の名を叫びながら駆け寄ると桜花は虫の息だった。

「しっかりしろ!桜花!」

「・・・ご、ごめんね・・・総太・・・これからも・・・一緒に居たかったんだけど・・・・・・ダメみたい・・・」桜花の口から赤い雫が滴り落ちる。それでも笑っている桜花がたくましかった。

「そんなこと言うなよ!?まだ死ぬな!!」必死に傷を治そうとするが、血が止まらない。

「もう・・・いいよ。私は総太に会えて本当に・・・・・・良かったと思ってる・・・・・・・・・」そう言って笑いながら動かなくなった。

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記憶の断片 決戦の朝

兄さんが立ち去ったと同時に一気に二酸化炭素を吐き出す。

「あれが本当に人間かよ・・・」思わず呟いてしまう。

「予想以上の殺気ね。流石に背筋が凍ったわ」

「一旦戻って対策を練ろう」その提案に桜花はこくり、と頷いて付いてくる。家に戻ると何もやっていないのに疲れが一気に出て桜花をそっちのけで眠りに落ちた・・・
 翌日、起きてみると桜花の寝顔が傍にあった。僕は桜花を起こさないようにそっと起きて朝ごはんの準備をする。いつもの卵焼きを作るのに卵が無いので近くのコンビニで卵を買いに行くとする。コンビニの帰り、また背筋が凍りついた。

「今日は早いんだな、東山」無意識に僕はナイフを掴んでいた。それを見透かしたように笑う兄さん。

「まあそう急かすな。決着は今夜着く。どちらが本当の総太に相応しいかな・・・」

「その前に兄さんにはひとつ訊きたい事がある」

「あのときの事件だな?」僕はこくり、と頷く。

「そうだ。あのとき殺したのは俺だ。俺がお前のチカラを利用して「不死者」を殺したんだ。だがな、俺はあのとき何もやってはいない。俺はお前のチカラを引き出しただけだ」

「僕のチカラ?」

「そうだ、お前の中に眠るもうひとつの人格であり、お前の殺人衝動を抑えるための封印だ」

「僕の・・・殺人衝動?」その質問には答えず立ち去ろうとする。

「この質問を答えることができればお前は俺を超える」そう言って人差し指を立てる。

「俺たちの家族を殺したのは誰でしょう?」そう言い残して今度こそ立ち去ろうとするが、立ち止まって、

「今夜、人形使いの居た廃工場に来い」ようやく立ち去った。気が付くと相当寒いことがわかって急いで帰路に着く。

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記憶の断片 闇夜の再会

僕と桜花は夜になってから動き始めた。いつもは桜花と並んで動いていたのに僕が先に進んでいた。多分かなり「殺人鬼」とやりたいためだろう。

『なぁ兄弟。俺はお前に一つ言いたいことがあるんだ』「一穿」が声をかけてくる。

『なんだ?』

『何でおめぇは「殺人鬼」を探してるんだ?』

『当然あのときの真実を知りたいからさ』

『・・・・・・なぁ、そろそろ本当のことを言えよ。それだけじゃないんだろ?』流石にコイツだけは騙せないらしいな。

『・・・ああ、お前が思ってることをやるだろう』

『そのときは俺が協力するぜ』

「総太、見つけたよ。アイツの気配」僕は無意識にポケットの中にあるナイフを掴んでいた。今度は桜花が先導する。と唐突に止まって気づかずあたってしまう。

「どうした?桜花」そう言って前を向いた瞬間、背筋が凍った。本当に人間なのかと思うほどの冷たい視線と体中から溢れ出ている殺気に心拍数が一気に上がった。

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